編入試験 過去問の利用
編入学試験のための準備として過去問に取り組むことは重要です。年度によって出題傾向等がガラッと変わってしまうこともありますが、基本的に各大学だいたい同じような雰囲気で出題してきます。そこで今回は過去問をどのように用いるべきなのか持論を展開したく思います。参考になると幸いです。
過去問は各大学の経済学部のHPなどに数年分が掲載されているかと思います。また大学に実際に赴けるならば教務係で過去問を閲覧できることが多いです。まれに、東北大学にように、HPに過去問が掲載されておらず、遠方に住んでいて過去問を閲覧することが困難な場合、生協から過去問を注文する必要がある大学もあります。ただ、実際に私は東北大学の過去問を注文したのですが、まず2年分しか掲載されておらず、また、大学院の入試問題と一緒に収録されており値段もそれなりで、その上、解答もついておらず、出題傾向も直前で変わり、正直何の役にも立ちませんでした。結局、東北大学は特別何の対策もせずに、神戸大学と京都大学の対策をするだけでも合格できたので、東北大学にどうしても行きたいと考えている方以外は、特別過去問を購入する必要がないかもしれません。
さて、過去問を用いる上で重要なのは、「どういうテーマが出題されているのだろうか」を確認することです。「京都大学ではソローモデルも出題されるのか。勉強しなきゃ。」というような感じで過去問を用いて欲しいと思います。
私が過去問を解き始めたのはとりあえず大体のことが頭に入ったであろう、試験を受ける年度の5月くらいです。過去問を解きながら自分に不足している箇所を復習していくという感じで勉強を進めました。今思うと、どこの大学の編入試験では出ないような箇所まで勉強しており、編入試験に限ればそれは無駄であると思います。まぁ、当時は経済学研究科に進もうと考えており、大学院入試の対策にもなると考えていたので気にはなりませんでした。結局、違う進路を選択しましたが。
なので、出題範囲を確認し無駄な箇所までも勉強しないように、始めのうちに過去問に目を通しておくことも有効であると思います。
ここからは、神戸大学の経済学部編入試験の過去問について書きたいと思います。編入試験の過去問に取り組む上で問題なのは、たいていの場合答えが付いていないことです。東北大学や京都大学の過去問には答えが付いていません。しかし、神戸大学の過去問に関しては経済学・数学共に過去問が付いています。とてもありがたい。また、神戸大学の問題のレベルは個人的に経済学部の編入試験のスタンダードであると思います。なので、神戸大学を志望される方は下手な問題集よりも過去問で問題演習をした方が良いかもしれません。また、別の大学を志望される方も、神戸大学の過去問は良い問題集になるので取り組む価値はあります。大学のHPには3年分の過去問のみ掲載されていますが、ググればそれより前の過去問も見つけることができたと記憶しています。
神戸大学の過去問で1つ注意する点としては、数学の問題の大問に捨ててもいいような、難易度の高いものが紛れています。これは解けなくても合格できますので余力があればどうぞ。実際、私は解けませんでした。
京都大学の過去問に関しては、答えがないので分からないところはテキストで該当する箇所がないかどうかを調べながら勉強しました。解いたのは2年分くらいであまり力を入れませんでした。出題傾向等をチェックしたくらいですね。一応、予備校などが答えを販売しているようですが、お金がかかりますし、自力で合格したかったですし。買いませんでした。所属の大学の先生などに聞きにいくのも1つの手ですね。まぁ、私の場合、編入試験を受けることは秘密にしていたのでそれも行いませんでしたが。
過去問についてはこんなものでしょうか。読みづらい文章になりました、申し訳ないです。とにかく、言いたいことは、過去問で傾向をチェックすることと、神戸大学の過去問は素晴らしいということです。