大学編入Q&A
この記事では、大学編入試験Q&Aと称しまして、当時の私自身の大学編入試験についての疑問について現在の私がその疑問に答える形で大学編入試験についての情報を簡単にまとめたく思います。
また、私が当時、1日何時間勉強したかなども記したいと思います。
試験について
そもそも、大学編入とは?
例えば、3年次編入試験に合格すると、その大学に3回生として編入学することができます。
大学編入試験はすべての大学において実施されているわけではなく、また同じ大学でも実施する学部と実施しない学部があります。またその大学の編入試験を受けるための条件(取得単位など)や試験内容も様々ですので詳しくは各大学の募集要項をご覧ください。
何を勉強すれば良いの?
これも大学により様々ですが、主に経済学(ミクロ経済学、マクロ経済学など)、数学(微分積分学、線形代数学)、英語(TOEIC、TOEFL)になります。
例を挙げますと、神戸大学は経済学+数学+TOEIC、東北大学は経済学+数学+TOEIC、京都大学は経済学+TOEFLです。
加えて、大学編入学志望動機書の提出を要求する大学(神戸大学など)もあります。詳しくは各大学の募集要項をご覧ください。(コロナウイルスの影響で色々と変更があるみたいです。)
倍率は?
私の受けた年度においては、倍率=(実際の合格者数)/(受験者総数)としますと、神戸大学は約5倍、東北大学は約10倍、京都大学は約10倍です。年度によって倍率は前後します。
また、各大学が設けている合格者数に関して、神戸大学のようにきっちり○人と定めている大学もあれば、京都大学のように○人以内としている大学もあります。後者の場合は○人きっちり合格させずにそれよりも少ない人数しか合格させないことが多いです。京都大学の場合は20人以内となっていますが毎年4~5人しか合格者を出しません。そのため倍率は高くなってきます。
試験の難易度は?
私の意見ですが、経済学部に関しては、その大学の一般入試 >> その大学の編入学試験 であると思います。大学入試に比べると範囲は狭いですし、受験層のレベルも1つ落ちるかと思います。ただTOEICやTOEFLは大学入試の英語の試験よりも難しいかもしれません。
基本的に経済学は基本的な学部レベルの出題、数学に関しては、線形代数は固有値計算のあたりまで、微分積分は偏微分や全微分までの基本的な出題ですので難易度もそこまで高くありません。
ただ京都大学の編入試験は神戸大学や東北大学に比べて、その出題範囲も広く、受験層のレベルも高くなるので合格するのはより一層の努力が必要かと思います。加えてTOEFLも受ける必要があるので負担は大きくなるかと思います。
TOEICやTOEFLは何点取ればいいの?
まず、私が実際に提出したTOEICのスコアは815、TOEFL ibtのスコアは76です。
TOEICのスコアに関しては800を超えると大きなアドバンテージになるかと思います。800を超えていると筆記試験の時に小さなミスをしても大丈夫であるという余裕が生まれます。(実際、私は神戸大学の試験の時、皆が解くことができているであろう問題を落としてしまいました。おそらく10点分を落としたことになりますがそれでも合格できていたのでTOEICで800超えていたおかげだと思います。)
もちろん、700台でも十分であるかと思いますがぜひ800を超えるように頑張って欲しいと思います。私が行ったTOEICの勉強法については別の記事にしてみましたのでよろしければどうぞ。
mozuku-lifework.hatenablog.com
次にTOEFLに関しては、私のスコア76はおそらく京都大学に合格するのにギリギリのスコアであると思います。京都大学がTOEFLのスコアを単に1次選抜のみに使用するのか、それとも2次選抜においても筆記試験のスコアに加算するのか分かりませんが、ギリギリで合格した私のTOEFLのスコアが76であるということをお伝えしたいと思います。1つ参考にしてください。TOEICに比べTOEFLの勉強法に関しては偉そうなことが言えませんが一応記事にしましたのでよろしければご覧ください。
mozuku-lifework.hatenablog.com
出願に必要な単位数は?
編入学試験を受けるためには一定の単位数を修得していること、または修得見込みであることを要求されます。
最初に取得見込みですが、例えば、「62単位修得見込みであること」とは、「願書提出の際には62単位数修得していなくても構わないけれど、編入学してくるまでに62単位修得してきてね。」ということです。もちろん願書提出の時点で所定の単位数を修得していてもOKですが、修得見込みとして願書を提出する際、追加の書類が必要となってくるので注意が必要です。
一方、願書提出時点ですでに所定の単位数を修得していることを条件にしている大学もあります。願書の提出は夏以降である場合がほとんどであると思いますが、仮に願書提出が9月であるとすると、2回生の前期までで所定の単位数を修得していなけばなりません。願書提出時に単位数が足りてないとそもそも試験を受けることすらできませんので注意してください。
いずれにしろ、志望大学の募集要項をしっかりと読むようにしてください。
個人的なことについて
1日何時間勉強すれば?
平日、休日共に4時間程度だと思います。1日8時間以上勉強したことはおそらくないです。ぱっと見、「4時間」というのは短いと感じられると思いますが私は約1年かけて編入試験の準備をしたので1日4時間の勉強でも結果良かったと思います。仮に半年で準備するならばやはり8時間程度勉強しなければならないのではないかと思いますが、十分な時間をとることができると1日4時間程度の勉強でも一応京都大学にも受かるということです。(ただ、京都大学に関しては私自身運が良かったと思いますし、直前には自身の勉強勉強不足を感じていたので京都大学を目指す方はもう少し勉強した方がいいと思います。一方、神戸大学などを目指す場合には十分な勉強時間であると思います。)
編入試験のために勉強するということは、大学入試と同様にストレスのかかるものです。半年間毎日8時間勉強するよりは、一年間毎日4時間勉強する方が精神的にも楽ですし勉強を継続してできると思います。もちろん、ギリギリで編入試験を目指すようになった方は仕方がありませんが、早い段階で編入学を目指そうかなと考えている方は早めのうちに勉強を始めるのが良いです。
勉強内容の割合は?
私が勉強した科目は、経済学・数学・英語(TOEIC,TOEFL)ですが、割合で言えば、経済学35%、数学25%、英語40%くらいでしょうか。経済学部志望と言えどもたいていの大学ではTOEICやTOEFLのスコアを求められるので英語の勉強は重要です。TOEICやTOEFLはその対策にある程度時間がかかってしまう一方で、何度も受けることができるので努力すればアドバンテージを得ることができます。頑張ってください。
TOEICやTOEFLのスコアの推移は?
まず、1回生の夏頃にTOEICの勉強を始めました。そして半年後のTOEIC IPテストで810を獲得しました。ここで、TOEICからTOEFLの勉強へシフトしました。換算表を見る限りTOEFL ibtで80を超えることは簡単だろうと思い込んでいましたが、そんなことはありませんでした。(多くの換算表は当てになりません。)リスニングやリーデイングはTOEICと比較して格段に難しく、加えてスピーキングやライティングタスクもあり非常に苦労しました。そして、スコア提出のため、5月、6月とTOEICを受けました。スコアはそれぞれ815、790で、思っていたほどスコアが伸びませんでしたが、TOEICの公開テストはIPと比べ難しいのでこんなものだろうと思います。そして、7月、8月にTOEFL ibtを受け、スコアはそれぞれ67、76でした。80を目指していましたが取れずに落ち込みましたが、結果76でも京都大学に合格できました。ただ、以前の記事でも書いたように76はギリギリだと思いますので京都大学志望の方はもう少し高いスコアを取ると安心できるのではないかと思います。
最後に
編入試験に関しましては、一般に倍率も高く、試験内容に関してもその傾向が大きく変わることも度々あり、運の要素も大きいと思います。しかしながら、大学入試と異なり国立大学や私立大学の編入学試験をいくつも併願できますので、「どうしてもこの大学に編入学したい! 」と考えておられる方以外は、いくつか大学の編入学試験をうけてどれか1つでも合格できたらいいなぁ〜、という気持ちで受けるといいかと思います。(もちろんその分受験料がかかりますが...)